寒中見舞いの豆知識

寒中見舞いとは

寒中見舞いとは、寒さが厳しくなった時期にご縁のある大切な方々に出す挨拶状のことを言います。

「寒中」とは二十四節気の「小寒(しょうかん)」と「大寒(だいかん)」にあたる期間です。
その寒中に相手を見舞う書状なので「寒中見舞い」となります。

寒中見舞いを送る時期

2026年の寒中見舞いを送る時期は、松の内が明ける1月8日から立春前日の2月3日までです。

寒中見舞いは、松の内が明けてから、立春までに届くように送る慣わしがあります。
松の内とは、「年神様の依り代である松などを飾る期間」のことで、関東地域では1月7日まで、関西地域では小正月である15日とされています。
そのため、寒中見舞いはお正月飾りを片付けた後の松の内明けから、暦上の春の訪れにあたる立春にお送りすることが一般的です。

2026年の立春は2月4日のため、2025年の寒中見舞いを送る時期は、1月8日から2月3日までとなります。

寒中見舞いの様々な用途

寒中見舞いの一般的な用途は、寒さが厳しい期間に相手を気遣ったり、近況報告を行う季節の挨拶状です。

しかし、寒中見舞いはその他にも様々な使い方が出来る大変便利な挨拶状です。
自分に合った用途で寒中見舞いを送りましょう。

喪中はがきの代わりとして

喪中のお知らせが行き届かず、年賀はがきを受け取った場合は、寒中見舞いでお詫びとご挨拶を伝えます。
寒中お見舞い申し上げます
早々にご丁重なお年始状を頂きありがとうございました
昨年十月に祖父を亡くし服喪中のため
新年のご挨拶を失礼させていただきました
ご通知が遅れましたことお詫び申し上げます
寒さ厳しき折から皆様のご健勝をお祈り申し上げます
 令和●●年●月
年末に急遽喪中になった場合など、喪中はがきの準備が間に合わないことがあります。
そのような場合も、寒中見舞いでご挨拶されてはいかがでしょうか。
寒中お見舞い申し上げます
昨年十二月に 父 太郎が八十五歳にて永眠いたしましたので
年頭のご挨拶を差し控えさせていただきました
生前のご厚情に深く感謝いたしますとともに
本年も変わらぬご厚誼を賜りますようお願い申し上げます
なお 時節柄ご自愛のほどお祈り申し上げます
 令和●●年●月
また、年末から危篤状態で年明けに亡くなられるなど、慌ただしく、心情的にも何も手につかないこともあります。
落ち着いてから、寒中見舞いでご挨拶することもできます。
寒中お見舞い申し上げます
本年一月三日に 父 太郎が八十五歳にて永眠いたしました
昨年末より生死の危うい状態が続いておりましたので
年頭のご挨拶を差し控えさせていただきました
ご挨拶が遅れまして申し訳ございません
本年も変わらぬご厚情を賜りますようお願い申し上げます
なお 時節柄ご自愛のほどお祈り申し上げます
 令和●●年●月

年賀状の代わりとして

年末にご家族が危篤状態になったり、年賀状のことを考えられる状況ではないこともあります。そんな時は、無理をして年賀状を準備される必要はないと思います。
年が明けて、落ち着いてから、寒中見舞いでご挨拶されてはいかがでしょう。
寒中お見舞い申し上げます
早々にご丁寧な年賀状を頂戴しありがとうございます
昨年末 父 太郎が体調を崩しておりましたため
どなた様にもご挨拶が遅れてしまいました
大変申し訳ございません
おかげさまで回復し無事新年を迎えることができました
遅ればせながら 本年もどうぞよろしくお願いいたします
皆様のご健康とご多幸をお祈り申し上げます
 令和●●年●月